(16)オーケストラ曲
交響詩「はげ山の一夜 (NIGHT ON THE BARE MOUNTAIN)」 by ムソルグスキー//リムスキー・コルサコフ版(★銅鐸のみソフト音源使用)
◆交響詩「はげ山の一夜 (NIGHT ON THE BARE MOUNTAIN)」
(モデスト・ムソルグスキー Modest Petrovich Mussorgsky 1835-1881、ロシア)
【ロマン派2管編成】
①木管楽器
フルート1+2、ピッコロ、オーボエ1+2、クラリネット1+2(A管持ち替えB♭)、ファゴット1+2
②金管楽器
ホルン1+2+3+4(F管)、トランペット1+2(B)、トロンボーン1+2+3、チューバ
③打・鍵盤楽器
ティンパニ(D/B/A)、シンバル(Piatti)、スネアドラム(小太鼓=Cassa)、銅鐸(Tamtam)、チューブラベル(Campani in D)、ハープ
④弦楽器
弦楽5部(ヴァイオリン1、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
クラシック界では非常にポピュラーな「禿げ山の一夜」の登場です。今回ドラ(銅鐸)をソフト音源に変更して、ようやく当初の効果が得られました!YAMAHA MU1000では、ドラが無くて、エレキーギター(!?)の和音を積み重ねて、意外と聴ける効果音にしていましたが(汗)、ガーリタン・パーソナル・オーケストラ(Garritan Personal Orchestra、以下GPO)のお陰です!無理庵雑感「フト音源で『打』つ!!(続き)」でも紹介しましたが、このソフト音源GPOには、オーケストラで使用する打楽器類は全て揃っています。シンバルや小太鼓もGPOを使っても良かったのですが、面倒くさくなって、今回ソフト音源はドラだけになりました。
この「はげやまの一夜」は、「Night-1.all」(Cubasisのファイル)の更新年月日が、2003年9月7日になっていまして、かれこれ5年近く前にmidi化した作品になります。恐らくこの頃からピアノのmidi化が飽きてきて、オーケストラのmidi化に興味が向かったようです。メモを書き込む為、或いは大きい「お玉杓子」にして見やすくする為に、拡大コピーした楽譜を使用していますが、各楽器のエクスプレッション値が細かく書き込んであります。また、オーケストラの配置についても、裏の余白にメモ書きがしてありまして、懐かしいですが、ちょっと間違っている部分もありました。
各楽器ごとにpp~ffまでのエクスプレッション値が処理されていて、このままでも良かったのですが、現在聴いてみると、やはり、かなりバランスの悪いオーケストラに聞こえてしまいます。全部やり直すのはかなり大変ですので、バランスがひどく変な箇所のみ修正を施しました。シンバルと小太鼓の音量も小さくして、粗野な感じは減りましたが、ムソルグスキーの原典版では、野生っぽい、原色のオーケストレーションがすごく面白いという話もあり、オーケストラの『さじ加減』は難しいもののようですね!!(オリジナル版はアバドが録音しているそうです!聴いてみたいものです!)
お玉杓子を打ち込んでいて、ワクワクした感じを持った例外的な作品でもあります。とにかく、すこぶる楽しい楽想の『てんこ盛り』みたいなところがありまして、打ち込みによる苦痛度が少なかったものの一つです。今回アゴーギク(テンポのゆれ)は、さらに付け加えました。
midi化では、機械的かつ無機的な感覚を避けるために、①音符のゲートタイムの変化(スタートタイムや長さ)②音符の音量変化(pp~ff)③楽想によるアゴーギグの変化(速度を微妙に(??)変化させる)④発想記号の具体的な処理(例えばdolceやmarcato、rit.、アクセント等々を如何にmidi音として表現するかなど)⑤各楽器間のバランス(楽器の音域によっては音量が僅かずつ違う為、良い耳(?)で聴いてバランスさせる必要がある。また和音の協和・不協和による人間の耳への聞こえ方をバランスさせる必要がある場合など)などが重要かと考えられますが、最も簡単で手っ取り早いのが、アゴーギグの変化を曲に施すことでしょう。ちょっとした間合い(ブレスや各楽器の演奏開始などの呼吸を合わせる為の間)や楽想の終わりをちょっとゆっくり気味にしただけで、相当生っぽくなります!!ピアノなどでも、ちょっとアゴーギグを付け加えただけで、見違えるほど素晴らしく、暖かみのある曲(つまり生身の人間が弾いたり、鳴らしたりする感じ)へと『変身』させることが出来ます!!!※既に処理している方は、ここはご笑覧ください!
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久々にハード音源の音をMy PCから聴きましたが、やはりGPOなどの専用ソフト音源とは隔世の感がしました!GM音源では、弦楽5部が表現出来ません!チェロやコントラバスの音がそれらしく鳴りませんし、金管楽器も音色やその楽器固有の迫力が『今ひとつ』です。そのためなのなのか、無理庵だけ(???)なのか解りませんが、楽器間の音量バランスが把握しずらいところもありました。ただし、パソコンの外部音源のため、CPU負荷率が零であることは、素晴らしいこととは思います。YAMAHAやROLANDさんで、ソフト音源の『ハード化』をしてもらえると、当方としましては非常に楽なのですが、難しいかな??ライセンス契約して、ハード音源に移植すると面白いと思いますが、ソフト音源メーカーが首を縦に振らないかな?!(えっ、独自にソフト音源を開発済みだそうで、、、)
話があらぬ方向に行ってしまいましたので、ここにお詫びいたします。さて、「はげやまの一夜」についてですが、人気曲のため、ネット上で情報を集めるのは至極簡単です。ここに書いても、蒸し返し、オウム返しになりかねません!ただ気に掛かったこととして、リストのピアノとオーケストラの為の「死の舞踏」とサン・サーンスの交響詩「死の舞踏」とを比較して、ムソルグスキーがサン・サーンスの交響詩を痛烈に批判しているそうです。しかしながら、当の本人のムソルグスキーも似た様な曲目「はげ山の一夜」を現に作曲しているのですから、批判については微妙な感じが残るのは致し方ないところでしょうか?当時の評判は確かに良くなかったようですが、現在は、この「死の舞踏」は彼の作品中では有名曲に成ってしまっているのですから、何とも皮肉な巡り合わせというものでしょうか??
それにしても、リムスキー・コルサコフのオーケストレーションは目を見張るものがあります(ムソルグスキーのオリジナル版は聴いていませんが、、、(汗)。次から次へと威勢のいい楽想が出てきて、『骸骨の踊り』を巧く、華麗に描写しているかと思います。ちょっと洗練されてはいますが、、、。コルサコフの交響組曲「シエラザード」も、実は一部midi化してはいるのですが、似たようなオーケストレーションと言っても良いでしょう。と言うか、これが「コルサコフ流のオーケストレーション」と言うことでしょう!!
midi化に際しましては、途中と最後の夜明けに出てくるホルンとトランペットのミュート音に注意しました(音符の上に+マークが付いている)。幸いトランペットのミュートはPG(Program Change=プログラムチェンジ)60を使用、ホルンについては、ホルン(PG61)とトランペット・ミュート(PG60)を重ねて効果を期待しました。トランペットについては期待通りでしたが、ホルンはちょっと難しかったようです(GPOのソフト音源にホルンのミュート音がありましたので、再midi化の際は使用しましょう)。
それと、先に触れましたが、各楽器のエクスプレッションの設定が間違っていて、pが大きくなり過ぎています(何と80!ppが64!!)。つまり、全体としてfよりの音量になってしまいました。さすがに、最後の夜明けの部分はエクスプレッション値を小さくして、かなり音量を下げました。注意すべき楽器として、Cassaはスネアドラムを用いました。GMでは、PGはドラムボイス(PG10)のE1(Note#40 Snare Tight)を使用いたしました。
相変わらず、トータル演奏時間が長目になっております。14分強になりました。途中をもっと速くしても良かったかなと思いましたが、あまり変更しませんでした。これはこれで、『凄みを増して良いんだ』(強がり!)と、自分に言い聞かせております(?!)。ホールトーンは、Sound itを使用して、残響音を1.2秒ぐらいに調節したMedium Roomにしました。大きな音のミスは無いかと思いますが、本人の気付かないなにがしかのミスが気になった場合は、ご一報くださいませ。それでは、mp3でどうぞ!!!
・night-9+gpoa-mr.mp3
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